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【経営コラム第68回】感覚的に仕訳を知る

 複式簿記を知る際の大敵が、仕訳というものです。

 

 (仕訳の例)  電気代 10,000円 / 現金 10,000

 

 これが生活や仕事の中では見かけない表現なので、アレルギー反応がある方も多いでしょう。

 

 仕訳でよく質問を受けるのが、借方と貸方 どちらがどっち?です。

 

 借方は仕訳の際に右にくる項目です。例では電気代が借方にあります。

 貸方は仕訳の際に左にくる項目です。例では現金が貸方にあります。

 

 どっちがどっちにあるのか、それが分からないという方に感覚的なお話をお伝えします。

 

 前回、複式簿記は、何を、どのように手に入れたかを記録するものとお伝えしました。

 なので「何を」、「どのように手に入れたか」の順番に並んでいます。

 

 先ほどの例では、「電気代を」、「現金で手に入れた」です。

 ようは電気代を払ったということです。

 

 次はどうでしょうか。

 (仕訳の例)  現金 10,000円 / 売上高 10,000

 

「現金を」、「売上高で手に入れた」です。

 何かを売って現金を受け取ったということです。

 

 これはいかがでしょう。

 (仕訳の例)  仕入高 100,000円 / 現金  50,000

                     買掛金 50,000

 

 「仕入高を」、「現金と買掛金で手に入れた」です。

 何かを仕入れるために、半分は現金で払い、残り半分は掛けにしてもらったということです。

 

 複式簿記は、「何を」、「どのように手に入れたか」で感覚的につかめると思います。

 一度、会社の元帳を見てみてはいかがでしょうか。