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【経営コラム第66回】貸借対照表の左側

 貸借対照表の左側、お金の使い方(運用)を見ていきましょう。

 

左側の資産には、流動資産と固定資産があることが一般的です。

 

  流動資産:1年位の通常営業の中で使ったり回収したりするお金や資産

  固定資産:長期的に使用する資産

 

この固定資産も二つの項目に分かれます。

有形固定資産と無形固定資産です。

 

これは読んで字のごとく、形があって触れるか触れないかの違いです。

 

この運用の項目にも並び方の順番があります。

その順番とは、現金化のしやすさ順です。

 

まず、流動資産は1年以内に現金化できるものが集まっています。

一方、固定資産は長期的に使用するものです。

そのため流動資産、固定資産の順番に並びます。

 

流動資産の中でも、1番上にくることが多いのが、現金です。

これは現金化するもなにも、そのまま現金なので文句なしの一番上です。

 

次に預金が並ぶことが多いです。

預金も引き出すだけで現金になりますね。

 

売掛金は取引の中で未回収の代金です。

棚卸資産は在庫です。

 

この二つのどちらが上にくるでしょうか。

売掛金は時期になれば回収されて現金か預金になりますが、在庫は売れなければ現金化できません。

だから売掛金の方が上にきます。

 

 

このように、現金化しやすい順に資産の内訳が並んでいるのが貸借対照表の左側です。