「うちで一年間何かが続いたことってあったかな」
ある会社の従業員の方がおっしゃった言葉です。
中小企業は何かを続けることがとても苦手です。
何となく続かない会社。
すぐに成果を求めて、「効果がない!」とコロコロ変えてしまう会社。
今回は後者でした。
ところで、皆さんの子供でも、家族でも友人でも、誰か親しい方を思い浮かべてください。
その方が、「サッカーを始めました」と言います。
3カ月後、その方がこう言います。
「サッカーが上手くなれない。このまま続けていても伸びそうにないのでサッカーを止めて水泳を始めるよ」
さらに3カ月後、その方がこう言います。
「水泳をやってみたけどなかなか上手くなれない。成長が実感できないから今度は野球をすることにするよ」
皆さんはどう思われますか?
3カ月くらいでそんな簡単に上手くなれるわけない。
ある程度続けないと上手にならないのではないか。
もし自分の子供なら、
もう少し辛抱強くやってみようよ。
と声を掛けるかもしれません。
ところが、これが会社になると事情が変わってくるわけです。
3カ月、場合によっては1カ月くらいで「成果が出ない!」とか言い出します。
やはり物事が定着して成果が出るには半年、1年単位かかるものです。
習い事が定着しない子供のような経営では成果は期待できません。