· 

【経営コラム第33回】方向性と評価をリンクさせる

   

 方向性を考えるときには、セットで人の評価についても考える必要があります。

 

 評価は、スポーツのルールのようなものです。

 何をやれば得点が入るとか、何をしたら警告を受けるとか、場合によっては退場になるとか。日々の行動の目安となります。

  

決められたマニュアルに従ってほしいと思えば、 

・決められた手順に従って上手くいったらA評価 

・決められた手順に従って失敗したらB評価 

・決められた手順に反したらC評価 

という評価が考えられます。

  

決められた手順に従うという方針のもと、失敗しても手順に従っていれば評価されます。 

しかし、決められた手順に従っていなければ、上手くいこうがいかなかろうがCです。

  

しかし、会社の方向性をあれこれ考える社長は多いのですが、人の評価までセットで考える方は少ないです。

   

そのため、これからは新しいことを考えて挑戦する社風を作ろう。 

と言っているのも関わらず、決められた手順に反したらC評価というような体系が維持されていたりします。

  

社長がいくら声を上げても、従業員はA評価がもらえるようにマニュアルに従って動くでしょう。

  

方向性を変えるのであれば、評価もセットで 

・新しいことをやって上手くいったらA評価 

・新しいことに挑戦して失敗したらB評価 

・何も変わらないで上手くいったらC評価

というように変えていく必要があります。