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【経営コラム第32回】進出の際の3つの視点

   

 新しいことを始める際には様々な検討をしていきますが、最終的に3つの視点から判断を下す必要があります。

 

 ①できるか

 ②勝てるか

 ③もうかるか

 

 ある程度案が固まってきた段階で、この3つの視点からチェックを行います。

 

 ①できるかは、検討してきた案を自社(パートナー企業を含む)ができるかという視点です。

 実現不可能なことや、実現までにあまりにも時間がかかることを進めていくことは現実的ではありません。

 

 そもそものところで、実現できるかを再検討する必要があります。

 

 ②勝てるかは、実現できたとしてもライバル企業に勝てるかという視点です。

 市場は競争環境にあります。

 自社ができたからといって、ライバル企業との競争に勝てなければ意味がありません。

 

 特に、可能性があるものであればあるほど、競争環境は激化します。

 世界初の商品を作ったとしても、後から進出したライバルにすべてを持っていかれることが珍しくありません。

 「うちが本家」と言ってもお客様には関係のないことなのです。

 

 ③もうかるかは、ライバルに勝てたとしても当社が儲かるかという視点です。

 商売ですので、儲からなければ進出するメリットがありません。

 

 また、継続していくという意味でも儲かるかは非常に重要です。

 

 新しいことに取り組むと、ついつい感情的な想いが先行して冷静な判断ができなくなることがあります。

 最後にもう一度、この3つの視点を検討して判断してください。