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【経営コラム第30回】まず、誰が買うのかを考える

   

 新しいことを始めるときには、誰が買うのか、利用するのかを考える必要があります。

 当たり前ですが、どれだけ素晴らしいと思われるものでも、欲しいと思う方がいなければ商売になりません

 

 ときどき、「この新商品は他所にはない新しいものなんです」という類の話を聞きます。

 しかし、そもそも欲しい人がいないから誰もやっていないという可能性も考えるべきでしょう。

 

 そのようなことにならないように、テストマーケティングが重要です。

 お客様候補に対して、欲しいと思うか、買うならばどのような条件か、もっとどうすれば良いと思うかなどを確認するのです。

 

 会議室にこもってあれこれ考えるよりも、確信を付いた意見を集めることができます。

 実際の現場では、収集した意見をもとにまったく別の商品を作り、成功した事例も少なくありません。

 

 テストマーケティングの手順は大まかに、①対象者の選定と②対象者へのヒアリングです。

 

 ここで対象者の選定について述べておきます。

 

 対象者は誰でも良いわけではなく、買ってくれる可能性があるお客様の属性と近い方でなければ意味がありません

 

 お客様の属性を考えて、それに近い方にヒアリングする必要があります。