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【歴史に学ぶ第19回】メリットとデメリットは表裏一体

     

 物事のメリットとデメリット、人間の良いところと悪いところ。悪いところを知りつつも、自分達の方針に従って良い面を取るという考え方が必要です。

 

 デメリットを認識していなければ、ただの思い付きになってしまいます。

 

ローマは同盟都市を含めた連合を形成していきます。連合内には使いやすい街道を整備することで、平時は連合内での人の交流や物流が容易にしました。交流が深まれば関係性が深まり、連合内の結束が固くなります

 

 一方、有事の際にはどうでしょうか。味方の軍隊が移動しやすいというメリットがあります。ですが、敵も同じことが言えます。実際に数十年後と百年後には、この街道を通って首都ローマに攻め込まれています。

 

 メリットとデメリットは表裏一体です。徹底したマニュアルは従業員の教育がしやすく、品質を均一化できるというメリットがあります。しかし、悪い方に出れば融通が利かない体制になりやすいというデメリットがあります。

 

 人間でも同じです。フットワークが軽いというメリットは、悪い方に出ればオーバーワークになったり、色んなことを抱えすぎて中途半端になったりすることがあります。

 

慎重な性格は、良い方に出ればミスを防ぐことに貢献しますが、悪い方に出れば物事が進まない原因になります。

 

   

(参考図書) 持ち運びしやすい文庫版がお勧めです。

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ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫) 塩野七生著