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【現場から第22回】持続力を付ける⑥

  

【続けるための工夫】

 ①まずは続いていることを成果とする

 ②記録を付ける

 ③無理・無茶は続かない

 ④完璧を目指さない

 ⑤救済ルールを作る

 ⑥人を巻き込む

 ⑦言われ続ける状況を作る

 ⑧ひとつのことに集中しない

 ⑨止めることを決める

 

 四つ目は、④完璧を目指さないです。完璧にしようという心は継続を妨げます。完璧を求めると失敗やサボってしまった自分を許容できなくなります。

 

だから別のことで再スタートしようとします。×がついてしまった取り組みは、すべてを〇にすることができません。3日で終わってしまったノートの続きではなく、新しいノートを買うことで完璧を目指せます。しかし、その完璧に意味はありません。

 

×が続いてもいいのです。現実から目をそらして止めてしまうよりも、×を付け続けてどこかのタイミングで再開すればそちらの方が良いです。

 とはいえ、できれば×が付かない方がいい。せめて△が付く方が気持ちいいものです。

 

 そのため五つ目の、⑤救済ルールを作るです。物事を続けていくと、やむを得ない日が必ず出てきます。とても忙しい日。熱が出てしんどい日。

 そうしたやむを得ない日は×が付いてしまいます。12日位なら良いですが、繁忙期で1カ月ほど×が付くような状態だと、気分が悪くなります。

 

 そこで救済ルールを作っておきます。どんなに忙しい、体調不良の日でもこれだけやれば×は付けないというものです。

 例えば、11ページを読むことがどうしてもできない。でも文章一つも読めないことはよほどのことがない限りないでしょう。

 

 こうした救済ルールを導入することで、×を防いでモチベーションを維持するとともに、習慣を切らさないという目的があります。

 

 習慣化している間は自然にできることも、一度習慣が切れると再スタートに馬力が必要です。救済ルールは再スタートの状態にならないための予防策です。