代表の冨松 誠です。
今週から新しく「歴史に学ぶ」というブログを書くことにしました。
私が歴史好きということもありますが、経営コンサルタントという仕事をするにあたり、何気なく参考にしていることが多いからです。
歴史を追いかけていきますと、栄枯盛衰を支えたのがリーダーたちの意思決定にあったと思います。
ある変化に対してどのように対応したのか、あるいはしなかったのか。
そうした意思決定の結果が、変化を味方に付けたり、敵にしてしまったり。
あるいは、その時は良い手で効果もあったことが、後から考えればより大きな問題を生み出す原因になった。そんなことも少なくありません。
また、歴史を学ぶことは人間を知ることでもあります。腹を立てた人間がどのような行動をしたのか、恩義を感じた人間がどのような行動をしたのか。
対処を誤って失敗した偉人はたくさんいますし、上手く対処した偉人もたくさんいます。
それは、刀や弓を使っていた時代だから役に立たないとか、ひと月以上連絡に時間がかかる時代だったとかは関係ありません。
使う道具が異なるだけで、人間という点では根本的には同じものだと思います。
第一弾として、塩野七生先生のローマ人の物語を参考にローマの歴史からお話していきたいと思います。
ローマの成立からその滅亡までを描いた名著で、私も繰り返し読み込んで仕事に活用しています。経営的な視点では解説しますが、ご興味が湧いた方は是非読んでみて下さい。
何度も危機を乗り越えて小さな集団から世界的な帝国になり、文化や生活水準も高く長年繁栄したローマから学ぶことは多いと思います。
なお、歴史系の話をすると何が事実かという事実論争になることがあります。
「本能寺の変の黒幕は誰か」という類のものです、お酒の席では面白い話題ですが、経営を考えるという趣旨から外れますので、そうしたお話はしないことにします。
あくまでも歴史物語から経営を考えるという視点でご覧ください。