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【現場から第109回】仮想空間

先週、メタバースという仮想空間での会議を体験してみました。

 

ここ数年、すっかり市民権を得たオンライン会議。移動時間が削減できるという大きなメリットがありますが、まだまだリアルで会う場合に比べて使いづらいという声も大きいです。

 

結論から申し上げますと、メタバースでは仮想空間であたかもお互いが近くにいるような感覚で会議ができました。

相手のアバターは、リアルな動きに合わせて表情を変え、うなずき等の動作も再現しています。話をしているときには口が動き、不自然さはほとんどありません。

 

一番すごいと感じたのが、声が聞こえる方向です。右側に座る人がしゃべると右側から声が聞こえ、正面の人が話すと正面から声が聞こえます。

 

 

ゴーグルのバッテリーが2時間ほどしかもたないことや、長時間ゴーグルを付けていると首に違和感があるという課題がありますが、今後数年で劇的に改良、普及が進むと思います

 

こうしたオンラインでのシステムが普及すると、中小企業にとっては追い風となります。

今までは求人に苦労していた地方都市の会社でも、オンライン出社が可能であれば地理的な条件を無視して採用活動が可能になります。

 

ある建設業のお客様と話していたことですが、例えば兵庫県の地方都市に本社はあるが、仮想空間で出社してくる社員は大阪府の自宅にいる。

仮想空間で会議後、遠隔操作で滋賀県の建機を動かす

 

 

そういった世の中が来る日はそう遠くないと思います。