商売は汲むより漏らさずと言います。
バケツに水を入れることを一生懸命に取り組んでいても、バケツに穴が空いていては、意味がありません。
新規にばかり目を向ける前に、既存のお客様や関係性のある方をしっかりと取り込みましょう。
飲食店を承継された方から、ご相談を頂きました。
グルメサイトに広告を出し、チラシを近隣地域へ配布したが反応がなく、毎月お金が無くなっているということです。
ただ、お話をお聞きしているとお店はランチでも3千円するなかなかのお店です。
お店も路地を入ったところにあり、なかなか一見さんが入れる雰囲気ではない。
先代のときから、常連さんがお店についており、その方の紹介で新しいお客様を獲得していたようでした。
そこで、常連客で足が遠のいている方や現経営者の知人友人に声を掛けて、お店に来てもらうようアドバイスしました。
外からは、「知らない人がやっている高そうなお店」で、入る方は少ないでしょう。
しかし、お店や経営者を知っている方なら、少し覗いてみようかという方が出てくるはずです。
そのような話をしている中で経営者は
「考えてみると、当店には販売機能がありませんでした」とおっしゃいました。
とりあえず、世間で言われている飲食店の集客方法をやっていたが、自分のお店やそのお客様に適したやり方はやっていなかったと反省されていました。