「急に銀行がお金を貸してくれなくなった」
そんな会社様からのご相談がありました。
しかし、お話を聞いてお伝えしたのは、
「この位の借入金額のうちに貸してくれなくなって良かったですね」
でした。
実は、事業再生の仕事をしていると、
なんでここまで借入金を膨らませてしまったのか
と感じる会社が多いのです。
もちろん、会社も人生も急なトラブルはつきものですので、緊急対応でお金を借りて急場をしのぐというのはあり得ます。
しかし、借入金が膨らむ会社の特徴は、
事業が傷んでおり、じわじわとお金が足りなくなってきた
あそこの銀行が貸してくれるから借りよう
やれやれ助かった
また足りなくなってきたぞ
もう一回借入をしよう
やれやれ助かった
と繰り返すうちに、感覚がマヒして
「足りなくなっても、貸してくれるからいいや」
とほんわかした社長になることが多いです。
そうして、借入金が膨らみに膨らみ、どうしようもなくなってから、
「あなたには貸せない」
と言われて途方に暮れるのです。
そういう意味で今回の会社様は、
「借りれなくなって良かったかも。色々とやり方を真剣に見直す機会になりました」
とおっしゃられました。