私のお客様で週に一回、日々書き溜めたメモを見返す社長がいます。
社長より、この時間はとても貴重だが、もっと効率的にメモをしたり、考えをまとめたりできるフォーマットはないだろうかと相談を頂きました。
結論として、そんな時間にまで効率性を求めなくて良いとアドバイスしました。
確かに日々の日常業務において、少しでも効率性を高めることは重要です。
ただ、創造的な仕事においては、一見無駄とも思える時間も大事です。
例えばですが、
今はインターネットが発達して、何かを調べようとするとすぐに答えにたどり着くことができます。
昔は、そもそも考えている疑問がどこに載っているのかも分からない。思いつく手段から調べていく中でようやく答えにたどり付きました。
今と比べれば昔はとても非効率に見えます。
一方、失ったものもあります。
思いつく手段を調べていく中で、調べていた物以外の情報を得ることができました。
その時には必要が無くても、その知見がどこかで役に立つこともありました。
しかし、今はゴール一直線のため、それしか身につきません。
社長の振り返りは、現在の課題から将来の構想まで多岐にわたります。
効率性など考えずに、その時間は思う存分非効率にあれこれ考えれば良いと思います。