サラリーマン経験が長かった創業者の中には、借入金に対する拒否反応が強い方がいらっしゃいます。
一般の方は借金というと、住宅や車のローン、その他はカードローン等のマイナスイメージをお持ちです。
なので、できるだけ借入金をしないよう、借入金をすぐに返そうというご相談をいただきます。
しかし、事業の借入金と個人の借金は性質が違います。
個人の借金は、そのほとんどが収益を生みません。
一方、事業の借入金の多くは、何らかの投資であることが多い。
つまり、今後収益を生んでいくための資金です。
資金繰りの鉄則は、
「入金はなるべく早く、支払いはなるべく遅く」です。
収益を生み出すものを現金で購入するということは、
支払いを早くして、入金が遅くなるという逆パターンです。
また、余剰資金があるのであれば良いのですが、必要以上に手元資金を減らすと苦しくなります。
借金が500万円あって手元に550万円があるのと、借金はないが手元に50万円しかないのは、純資産額は同じですが、苦労がまるで違います。