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【現場から第94回】お客様が扱う商品を決める

 取り扱う商品は、お客様が決めるという側面があります。

 ある地方の会社様のお話をします。

 

 この業界の主力商品には大きく、AタイプとBタイプがあります。

 (はっきり説明すると社名が特定できてしまいますので、ぼかさせていただきます)

 一般的にはAタイプが主流で、業界販売量の8割以上はAタイプとなっています。

 

 この会社様は自社の特徴として「うちはBタイプの専門業者です」とPRしています。

 結果的にはBタイプの専門業者として業界でもある程度の認知度を得て、売上高は増加傾向にあります。

 

 しかしこの会社様、最初からBタイプの専門業者ではありませんでした。

 業界の常識通り、Aタイプ推しの会社でした。

 

 Bタイプの専門業者に転換したのは、単純に広告やイベントの反応率が良かったからです。どちらのタイプも広告やイベントでPRしていたのですが、調べてみるとBタイプの問い合わせが、Aタイプの5倍~10倍多いという結果でした。

 

 そのため、広告の中心をBタイプに移し、今やこの会社の販売量の9割をBタイプが占めるようになりました。

 

 取り扱う商品は、お客様が決める。

 別の会社様は、「お客様のわがままにとことんつき合うことで、新しい商品群ができる」ともおっしゃいます。

  

 お客様の反応を活かして、取扱商品を変えていくことが必要です。