この土曜日から地域の商工会で創業塾を担当しています。
毎年いくつかの場所で講師として登壇しており、多くの創業者の方を見てきました。
そこで思うことは、同じようなことを考える人が非常に多いということです。
こんなビジネスで、こんな特徴があって、こんなところが強みです。
というのですが、重なるときには1日の相談会の中で、2件、3件同じような話を聞くことになります。
これは私だけが感じていることではありません。
同じように多くの創業者を見てきた方は、服装や持ち物も似たような人が多いとおっしゃります。
ご本人は真剣に考えているのですが、どうしても似てしまう。
これは接している情報量の少なさが原因ではないかと思います。
多くの創業者は、希望する業種の一部分しか見えていない可能性が高いと言えます。
一番多いのが、お客様としてその業種を利用してきた方でしょう。
利用者として「ここが良い」と感じることは大事です。
そして、色々なお店を研究する中で「こうでなければならない」という思い込みも生じてきます。
こうなると、自分達のバックグラウンド(これまでの経験や強み)に関係なく、あるべきお店のイメージが出来上がります。
同じような趣向の人たちが、同じような繁盛店を参考にするので、みんな同じになるわけです。
繁盛店を参考にすることは悪くありません。しかし、自身のバックグラウンドを加味した特徴を作らなければ、ただの真似事です。それも、大抵の場合は人気の繁盛店に比べて劣化したものになります。
こんな人気店のようなお店を作りたい。
ただし、自分のバックグラウンドを活かして、その店にはない特徴を作ることが大事です。