自社のことを考えるときに、「強みを活かして」ということを考えます。
しかし、色々な社長とお話していると「それは強みでもなんでもないのでは」と感じることが多々あります。
厳しい言い方をすれば「自己満足」の域を脱していません。
結論から言いますと、強みと呼べるには以下の3つをクリアしていないといけません。
①他社と比較して優れていること
②お客様が当社を選ぶ理由になっていること
③その結果、収益に貢献していること
まず、良し悪しは何かと比較しなければ判断ができません。
うちは品質が良いと言っても、比較対象が無ければそれが良いのか悪いのかはわかりません。
比較対象は、お客様がその商品を購入するときに検討する競合他社の商品です。
自社でいくらデザインが良いと言っても、お客様が他社製品の方がかっこいいと言えば強みではありません。
続いて、強みと考えるポイントが当社を選ぶ理由になっているかが大事です。
うちはこだわりの食材を使用しているのが強みです。
といっても、お客様が購入の際に「注文したらすぐ出てくる」ことで選んでいるのであれば、こだわりの食材は当社の自己満足かもしれません。
最後に、その強みが収益に貢献しているかです。
競合に比べてとても良いサービスを提供しており、多くのお客様にご利用いただいています。でもコストがかかり過ぎて赤字続きです。
こういったケースは①②はクリアしています。
しかし、収益を度外視すればいくらでも①②はクリアできます。
大事なことが、収益を確保しつつ①②をクリアすることです。