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【経営コラム第81回】新しいことを考えるときの順番①

 新しいことを考えていく時に注意すべき点があります。

アイデア出しの時点では、そのアイデアを否定することはNGです。些細なアイデアから発想が転換され奇跡的なアイデアにつながるパターンが多いためです。

 

アイデアを出す段階では、「イエス・アンド」が基本的なルールです。

 

アイデア出しの段階から否定をしてしまうと話が続きません。

もともと不確実性の高い思い付きを発案するのですから、細かい点を突かれると簡単にアイデアが殺されてしまいます。

 

 「イエス・アンド」のイエスは相手のアイデアを否定しないこと、アンドは、相手のアイデアに対して自分のアイデアを重ねることです。

 

 または、そうだなと相手のアイデアを肯定しつつ、「しかし」や「でも」で否定してしまう、「イエス・バット」をしてしまう人がいますが、これもNGです。

 

 中にはもぐら叩きのように、出てくる意見に対して片っ端から否定してしまう人がいます。

 そのような人に限って、みんな意見を出さないとか言っています。

 誰でも自分が否定されることは気持ちが良いものではありません。

 そのようなことを続けていると、誰も発言しない職場になってしまいます。

 

「イエス・アンド」で相手のアイデアに不備を感じれば、アンドの段階で自分のアイデアを重ねて不備を補うことが重要です。