時間を気にせずに遅くまで頑張ってくれる社員がかわいい。そんな社長はたくさんいらっしゃいます。しかし、ガッツだけで評価してはいけません。
能力はイマイチだが遅くまで仕事をしてカバーする社員と、能力が高く定時内で成果を出してさっと帰る社員。
ついつい前者をひいきしてしまう方が多いのですが、これは良くありません。
会社はいかに利益を上げるかが大事です。成果と言う面で、後者の方が良い成績を上げているのであればそちらを評価しないと、能力の高い方が会社を去ってしまいます。
また、昨今労働問題が大きく騒がれています。本人は残業代をいらないといっても、何かあったときに家族が請求するというケースも珍しくありません。
くわえて、ガッツに頼りすぎる人は他の人にもそれを強要することがあります。そのため、部下が疲弊したり辞めてしまうリスクが高くなります。
ガッツも大事ですが、きちんと成果を上げているかも評価すべきでしょう。
ただ、成果が出ない従業員さんを見ると、せめてガッツだけでも必要だよと思うこともあります。
世の中全体では、最低賃金の上昇や労働時間の削減が進められています。
こうした風潮が続けば従業員を雇うこと自体がリスクになり、ロボットやITの導入が進み、結果的に人間の仕事が奪われていくことになるでしょう。