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【経営コラム第78回】目的は、今より良くするため

 計画を立てる目的は、今の状態をより良くするためです。

 

今のまま自然にできることをわざわざ計画にする必要はありません。今のままやっていては難しいことを、時間をかけて実現させたいから計画を立てるはずです。

 

 計画を売上の予測や予想と勘違いしている人がいます。

予測や予想は、現状のままでいけばこうなるというものでしかなく、計画とは、将来こうなりたいから、今からこうしていくという決意でなければなりません。

 

また、計画を立ててもその通りに行かないから立てても意味がないという方がいます。

 

計画は達成するために作るものだという考えはもちろん正しいです。

しかし、計画を立てる本当の目的は、今の状態からより良くなるために、どんなことをするかを企画することです。

 

 そもそも、計画がその通りに行くことなど稀です。

しかし、計画の過程で得た経験や知識は次の糧となっていきます。

 

40点の成果しか期待できないから、取り組み自体をやらないとしてしまえば、進歩はありません。

 

最初は40点の成果しかなくても、そこから得られた改善点を次に活かせばいいのです。

 

そうして、次は40点、その次は50点とレベルアップしていけば、会社の状態は今より良くなるでしょう。