闇雲になんでもコストを削減すればいいというものではありません。
お金の使い方には大きく3つあり、削減すべきものと、安易に削減してはいけないものがあります。
大きく分けると、習慣的な費用と収益的な費用、投資的な費用に分かれます。
時間軸で見ると、習慣的な費用と収益的な費用が現在の事業活動のために使う費用です。
投資的な費用は、将来の収益を上げるための費用です。
投資的な費用を削減すれば、将来の発展に悪影響です。
今はいらないと投資を怠る一方で、ライバルは新しい製品を開発し設備を導入する。
将来、大きな差がつく可能性があります。
ただし、収益になるまで時間がかかるので「使ったら必ず回収する」という持続的な意欲が必要です。
この意欲がなければ、投資したことに満足して収益に貢献しないことがよくあるからです。新製品はどんどん開発するが一向に売り上げに寄与しない会社などは要注意です。
習慣的な費用と収益的な費用の違いは、お客様に直接関係があるかです。
習慣的な費用は、会社を日々運営していく中で、お客様とは直接関係なく習慣となっている費用です。お客様と接点のない本社のメンバー、本社の事務用品や通信費、水道光熱費などインフラ関係、保険料などもお客様とは直接関係ありません。
こうした費用はお客様への影響が低いので少ない方が望ましいと言えます。
収益的な費用は、次回に解説します。