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【現場から第70回】見やすい資料にするために

 会社の状況を共有できるように、お客様企業用の管理フォーマットを作成することがあります。

 こちらでたたき台を作成して、読む方とすり合わせをしながら完成させていきますが、この過程で気づかされることが多々あります。

 

 それはちょっとした表現の違いで、お客様にとっての読みやすさが大きく変わってくることです。

 資料は読み手に取って見やすいものでなければ、意味がありません

 

 現場の方が理解できない表現

 あちらの数字とこちらの数字を足し引きしなければ状況が分からない

 というような、パッと見て状況が分からない資料はNGです。

 

 先日のお客様で出たのは、このような意見でした。

 (修正前の資料の記載)目標売上高:1,000千円  現時点の売上高:630千円

 

 ・1,000千円っていくら?

  千、万、十万、あっ百万円か、と頭の中で数えない分からない。

 

  会計に慣れた人でしたら当たり前の表現ですが、そうでない方には馴染みが薄いです。

  素直に100万円と万円単位の表記に変更しました。

 

 ・あといくら達成しないといけないの?

  目標が100万円だから、そこから63万円を引いて、残り37万円か。

  頭の中で計算しないといけないのが面倒。

  あと、あれこれ数字がたくさん並んでいるとわかりにくい。

 

  というご意見でしたので、シンプルに残りだけを表記しました。

 

 (修正後の資料の記載)残り目標売上高:37万円

 

 実際に伝えたい相手と話をしないと、どのような表現が適切なのかは分からないものです。