貸借対照表の右側を見ていきます。
まずは右側、お金の集め方(調達)の項目を見ていきましょう。
右側には大きく、負債と資本という項目があります。
イメージとしては、
負債:他人から借りたお金
資本:自分で用意したお金
とお考え下さい。
負債と資本の最大の違いは、返さなくていいかです。
他人から借りたお金ですので負債は返さなければいけませんが、自分で用意した資本は返す必要がありません。
また、負債は流動負債と固定負債という項目に分かれます。
これは、早く返さないといけないものか、ゆっくり返すものかの違いです。
流動負債:早く返すもの
固定負債:ゆっくり返すもの
目安は1年以内に返すのが流動負債、1年を超えて返していくのが固定負債です。
資本は自分のお金です。
出資した資本金のほかに、様々な項目がありますが、ひとつだけ解説しておきます。
それは、利益剰余金です。
これはこれまで稼いだ利益の積み重ねです。
ここがプラスの会社は、これまで利益を積み重ねてきたという印象です。
印象というのは、たまたま1年だけ特殊要因で大きな黒字を出して、あとは赤字という会社もあるからです。
ここがマイナスの会社は、これまで赤字を積み重ねてきたという印象です。
調達の項目全体の話に戻ります。
この調達の項目には並び方の順番があります。
その順番とは、リスクが高い順に並んでいます。
リスクが高いとは何かといいますと、会社がつぶれるリスクです。
会社は赤字になってもつぶれませんが、お金が払えなくなったときにつぶれます。
まず、負債と資本では、当然返さなければならない負債の方が高リスクです。
そのため、負債、資本の順に並びます。
負債の中でも、早く返す流動負債の方が高リスクです。
そのため、流動負債、固定負債の順に並びます。