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【経営コラム第58回】損得の感覚で大事なこと

 

 損得の感覚で大事なことは、売上高と、それにかかった費用を結び付けることです。

 これが結び付いていなければ、もうかったのかもうかっていないのかが判断できません

 

 ひと月に、Aの仕事とBの仕事をしたとします。

 Aの仕事では50万円もらいました。

 Bの仕事では30万円もらいました。

 

 ひと月にかかった材料費や交通費などの費用は、合計で60万円でした。

 

 この場合、どちらの仕事がもうかったのでしょうか?

 

 答えは「わかりません」。

 

 全体では80万円もらって、費用が60万円でしたので20万円もうかっています。

 しかし、Aがいくらもうかったのか、Bがいくらもうかったのか、内訳は分かりません。

 

 トータルではもうかっているからいいのではないか、という考え方もできます。

 しかし、次のようなケースならどう思うでしょうか。

 

 Aの仕事では30万円もうかりました。

 Bの仕事では10万円赤字が出ました。

 トータルでは20万円もうかりました。

 

 普通に考えれば、Bの仕事はしない方がましではないでしょうか。

 Bの仕事をやめることで、10万円もうけが増えます。

 

 しかも、Bの仕事をしていた時間を他のことに使うことができます。

 

 他にもうかる仕事を引き受けてもいいでしょう。

 将来の種まきに営業活動をしてもいいでしょう。

 いっそ、疲れたので休むというのもいいでしょう。

 

 このように、もうかったかもうかっていないかを知ることで、今後やるべきことを考える参考になります。