日々仕事をしている中でふと、「そうだこうしよう」とか「こうした方がいいんじゃないか」と思い付くことが多々あります。
しかし、そうした思い付きは日々の忙しさの中で忘れ去られてしまい、日の目を見ることが少ない。
会社を良くしていくためには、今とは異なる習慣を身に付けなければなりません。
現場で感じた思い付きが仕事習慣を変え、結果的に業績に結び付くことが少なくありません。
こうした思い付きを忘れ去らないよう、社長にはメモを取っていただくようにお願いしています。
現場の中で、お客様との会話の中で、感じたことを1日一つでいいので残していく。
それを週に1回や月に2回など、まとめて振り返る時間を30分でいいので設けて、思い付きを検討します。
やってみると分かることがあります。
例えば、これは良いアイデアだと思ってメモしたが、振り返ると大したことがなかったケース。
評判の悪い社長に、色んなことを次々と指示してくる「思い付き社長」というものがあります。
深く考えずに次々と指示をするが、後から「あれはやらなくていいから、こっちをやって」と指示が変わるので無駄な動きが多く、社員が疲れてしまう。
こうしたクセがある方は、アイデアを少し寝かせることで防ぐことができます。
また、大したことではないと思って記録していたことが、何度も出てくるケースもあります。
とりあえず1日一つを目標に残した結果、小さくてもいいからメモをしておいた。
書いたときは「大したことはない」と思った事象でも、振り返ってみると頻繁に発生している。
これは改善活動のヒントになります。
1回1回は大したことがなくても、頻繁に発生するのであれば改善効果は高い。
ぜひ日々の記録を残すことをお勧めします。