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【経営コラム第57回】3つの感覚で判断する

 

 社長はこの3つの感覚を使って物事を判断していきます。

 

 まずは、何かを取り組むときにもうかるのか、もうかるとしたらどのくらい儲かるのかを考えるでしょう。

 

 続いて、お金の段取りが必要です。

 買ってきたものをすぐに渡してお金がもらえるのであればタイムラグが少ないですが、そうしたケースは少ないものです。

 

 資産管理の感覚は、中長期的な視点で見ることが多と思います。

 新しい機械を買いたいが、どのように買おうか、そもそも買える資産状態かを考えます。

 

 潤沢に現金があるのでれば、現金で買おう。

 少し手持ちが心持たないから、借金をしよう。

 いやいや、まだ借金の残りが多いから今回は我慢しよう。

 

 こうした3つの感覚を使って日々の判断を下します。

 

 ここで社長が陥りやすいミスがあります。

 

 損得の感覚と財布の感覚は似ているため、どちらかが欠如してしまうことです。

 

 損得の感覚だけで判断していると大変なことになります。

 いざGOサインを出してみれば、お金が足りなくなったという可能性があります。

 

 財布の感覚だけで判断していても良くありません。

 お金を貯める、出ていかないようにすることが目的になって、チャンスを逃す可能性があります。

 お金を必要以上に渋り、チャンスを逃すと巡り巡って稼ぐ力が落ちていきます。