「会社の経営とは意思決定である」といっても過言ではないほどに、経営者は日々、さまざまなレベルの判断に迫られています。
意思決定の種類によってその重みは異なりますが、一つひとつの選択の積み重ねが会社の行く末を決めるのはいうまでもありません。
多くの中小企業を見ていて思うことは、やってはいけないのが何も決めないことです。
企業再生の現場に行くと、「昔からずっと懸案事項になっているがダラダラと先延ばしにされている」ということが少なくありません。
確かに、決めるのは大変です。
どの選択肢が正しいかはやってみなければ分からないというのが実情です。
そのときは正しくて改善が進んだことが、3年後に悪影響を及ぼすということも少なくありません。
立派に経営を進められている会社でも、「失敗だらけでした」ということが多い。
しかし、何かを決めて動いたからこそ「失敗」が分かる。
「失敗」を実感したからこそ、早期に軌道修正を行って会社を続けています。
大きな投資やリスクがかからないことであれば、まずは決めてやってみることが大事です。
考えもなくダラダラと先延ばしにしても、良いことはありません。
今よりもよい経営状態を作るためには、仕事の習慣と社長の役割を変えていく必要があります。