あるお客様とお話していたことですが、中小企業は「止め方」が下手な会社が多いです。
中小企業は大きな組織ではありませんので、何かを始めることは得意です。
こんな良いことを聞いたからやってみよう。
とすぐに行動に移すことができるのが中小企業の強みです。
その反面、「止め方」は下手です。
適切な「止め方」とは、始めたことを検討した結果、「これはもう意味がないので止めましょう」と判断することです。
しかし、こうした適切な止め方ができる会社は少ない。
よくあるのが、次の3つです。
①自然消滅
忙しくなったときに発生することが多いです。後から振り返ると、「そういえば最近やっていないね」というタイプです。
繁忙期はオペレーションが乱れやすくなるので、落ち着いたときに元に戻れるようにリーダーが働きかけていくことが大事です。
②効果が出る前に飽きる
ちょっとやってみたけど目に見える効果が無いと騒ぎ出すタイプです。次々と新しいやり方をかじっては止めるという状態で、何も定着しません。
内容にもよりますが、少なくとも半年、1年は続けなければ判断ができないことの方が多いです。
③形骸化する
①②は効果が出るまでに止めてしまうタイプですが、③は止めればいいのに止めないタイプです。
効果がないのに続けられている仕事。誰も見なくなったのに続けられている報告書などです。
こちらも半年、1年単位で必要かどうかを判断すべきでしょう。