· 

【現場から第50回】何かに依存する特徴では差が出ない

 

 今年は4創業塾を担当させていただきました。

 創業塾後には個別相談会を実施しており、様々な悩みや質問をいただきます。

 今回は少し気になったことをお話します。

 

 それは、「何かに依存する特徴では差が出ない」ということです。

 相談の中では、これから始めるビジネスの内容についても話が膨らんでいきますが、持ち込まれるビジネスの多くが、「どこかで聞いたことがある話」なのです。

 

 もちろん、ありふれたビジネスが悪いわけではありません

 その中でどんな特徴を出していくのかを考えていくのですが、「これが他所と違います!」と持ち込まれるものほど、同じことを他の人からも聞いたなと思うものばかりです。

 

 「地産地消」とか「自然豊か」とか「女性ならではの(男性でも良いのですが)」などは、かなりの確率で持ち込まれます。

 しかし、「地産地消」はその地域から仕入れることができれば、誰でもできます。

 「自然豊か」もその地域に構えれば隣の店の人も言うことができるでしょう。

 「女性ならではの」も、人間の半分くらいは女性です。

 

 こうした、地域だったり仕入先だったり、大まかな属性(性別や職業など)に依存する特徴では、同じような方が山ほど出てくるわけです。

 

 そのため、あなたの経験や背景に基づいた特徴を作る必要があります。

 「地産地消」が悪いわけではありません。

 しかし、「地産地消」だけではありふれています。

 そこに創業者の「北欧に住んでいたことがあり北欧の家庭料理が作れる」という経験が加われば、隣の「地産地消」のお店と差をつけることができます。

 

 創業を考えられている方は、自分の人生の棚卸をしてみることをおススメします。