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【経営コラム第51回】まず2割を味方につける

 

 社長が接し方を変えようとしても、すぐに従業員が変わることはありません。

 

 新しいことを始めるときには、まず2割の人に納得してもらうことが大事です。

 10人の会社であれば2人に納得してもらうよう努力します。

 

 いきなり全員の納得を得ようとしないでください。

 

こちらが接し方を変えても長年いる従業員から見れば「本当か?」という疑念があるのは当然です。

また、性格もあります。

 

新しいことに対して柔軟な方もいれば、新しいことに戸惑いを覚える方もいます。

こうした方全員の納得をまず得よう、と考えると非常にしんどくなります。

 

経験則ですが、全体の2割の人は新しいことに興味を持ち、納得を得やすい方です。

6割の人はどちらでもいい感じです。

残り2割の人は、何らかの理由で新しいことに拒否反応を示す方です。

 

多数派の6割は、一般的に声の大きな方につきます。

 

新しいことが海のものとも山のものとも分からない状態のときには、拒否反応を示す方に便乗して反対してきます。

一方、新しいことが形になり始め、面白くなり始めると興味を示す方が増えてきます。

 

まず全員を納得させようとしないことです。

良い反応がある2割の人と初めて、形にしていく。

 

その中で、協力者を徐々に増やしていく方が、結果的に近道です。