指導の際には、すごい話を止めてみることもお勧めします。
すごい話とは、世界的な大企業の話や偉大な創業者などのサクセスストーリーです。
断っておきますが、これらの事例を否定する気は毛頭ありません。
すごいなと思ってモチベーションが高まるのであれば、知るべきでしょう。
ただし、実行にあたっては、すごい人をそのまま真似するのではなく、身の丈に合ったことをする必要があります。
そのままやってもレベルが高くて続かないからです。
もし、すごい話を身の丈に合った動きに置き換えられないのであれば、従業員は白けてしまいます。
社長ができるイメージを具体的に描けないのに、やれと言われても従業員は困ります。
すごい話は、面白くてもそれが出来たら苦労しないのです。
成功事例は、自分達ができるイメージを持てる事例を集める方が良いでしょう。
「そんなことでも良いんだ」と思えるものが一番です。
会社の成長は、できるのにやっていないことを見つけて改善していくことが重要です。
「そんなこと」は自分達でもやろうと思えばできることです。
こうした事例を集めれば実行のヒントになるでしょう。
一方、「すごいこと」は自分達からすれば困難なことです。
こうした事例を集めても、なかなかできるイメージが沸かないでしょう。
「そんなこと」を積み上げて、会社の力を蓄えましょう。
そして、「すごいこと」がいつしか、できるかもしれないと思えたときに挑戦すればいいのです。
一足飛びには考えない。積み重ねが大事です。