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【現場から第47回】事業承継の課題

 

 この2週間で立て続けに2件の事業承継に関する相談をいただきました。

その中で、やっぱり事業承継は一筋縄ではいかないと改めて感じた次第です。

 

 それは、現経営者と後継者のそれぞれにクリアすべき大きな課題があるからです。

 

 ①後継者側の課題

  こちらはいかに後継者が経営しやすい体制に移行していくかという課題です。

  現在の会社は現経営者が長年かけて、現経営者が動かしやすいように仕組みがつくられています。

  そのため、後継者にバトンタッチした後は後継者が動かしやすいように変えていく必要があります。が、これが難しいです。

 

 従業員からすれば、今まで通りの方が仕事をしやすいので、急激な変革は望まれません

  特に影響力の大きな人ほど、前経営者のやり方に慣れ親しんでいることが多く、下手をすれば大きな抵抗勢力となります。

  

  特に、全経営者が創業者の場合は、創業者を慕う方も少なくなく、「何もわかっていないくせに」という扱いを受けたりします。

  ゆっくりでも味方を作りながら少しずつ変えていく根気が必要です。

 

 ②現経営者側の課題

  ある経営者がなかなか後継者に会社を譲りません。じっくりとお話した結果、経営者の言葉が次のようなものでした。

 

  「俺、会社を譲ったら無職になるよ」

 

  多くの経営者は、それこそ四六時中会社のことを考えています。会社=自分の人生という方も少なくありません。

  そんな方が、「今までお疲れ様でした。無事承継が終わったので、明日から会社にこなくていいですよ

  とやられるわけです。

 

  経営者は会社以外のライフワークを見つけるか、後継者とは関係のないところで自分の仕事を作り出すことが必要です。