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【経営コラム第49回】理解度はアウトプットで確認する

 

 指導相手が具体的に理解できているかは、アウトプットをしてもらうことで確認できます。

 

 アウトプットは、最低でも口頭で、できる限り文章でする方が効果的です。

 こちらが何かの手順を始動したのであれば、その指導した手順をマニュアルとして作成してもらうことです。

 

 皆さんも経験があると思いますが、聞いた話を他の人にしようとすると、上手く伝えられなかったことがないでしょうか。

 

 頭の中にあることは、自分が思っているほど具体的かつ論理的ではありません

 ふわふわとしていて、話が飛躍しているものです。

 

 いざ口に出してみると、そのギャップに驚くわけです。

 ですから、口頭でアウトプットすることで自分がいかに具体的に理解していないか、頭の中を整理できていないか、知ることができます。

 

 さらに良いのは文章でのアウトプットです。

 口頭でのアウトプットは、身振り手振りなどの言語以外の情報があるため、アバウトですがニュアンスは伝わったと勘違いしてしまうことがあります。

 

 加えて、話す相手がある程度その業務に精通している場合は、一を伝えれば二、三を勝手に保管してくれる可能性が高くなります。

 そのため、本当は分かっていないことも、なんとなくわかった気になってしまう危険性があります。

 

 文章はそれが通用しません。

 話が飛んでいれば、文章のつながりがおかしくなりますし、一しか書いていなければ、二、三が抜けていることがまるわかりになります。

 

 指導する側も、明確にこの部分の理解が弱いと知ることができます。

 

 加えて、そこで作成した文章は完成後にそのまま社内のマニュアルとして使用できます。