
会社で働いていると社長と従業員の言葉や物差しを合わせる必要があります。
言葉というのは言葉の意味。
物差しというのは基準のことです。
本日は物差しについて一つ事例をお伝えします。
今週お伺いした製造業での出来事です。
この会社では社員に対して消耗品の購入権限を与えていました。
すると、ある若い従業員が100万円の機械を買ってきました。
事前に何の相談も無かったため、驚いた社長が社員に確認しました。
社員:あ、社長。これやっぱりいいっすよ
社長:それは良いだろう。でも何で勝手に買ったの?
社員:いや、社長も「これ良いな~」って欲しがっていたじゃないですか
社長:それは欲しかったけど、勝手に買ったらアカンやろ
社員:他の人は特に許可を取っていなかったので、自由に買っていいと思っていました
社長:ある程度任せてはいるけど、自分の金やったらこの機械買うか?
社員:買わないです
社長:自分のお金やったら買うか迷うものは相談してくれ
社員:分かりました
ところが、この社員は1千円、2千円の少額なものでも相談するようになりました。
そこで、社長は月3万円まで自由に使えるという物差しを設定しました。