
よく社長は、「意識」という言葉を使います。
問題意識、当事者意識など、何かと意識を持てという方がいます。
近い言葉に、「気づけ」というものもありますが、こちらも頻繁に使われています。
意識してできるものだったら苦労しません。
気づけと言われて気が付くのであれば、とっくに上手くやっています。
指導の際に大事なことは、具体化することです。
そのため、現場では2つの禁句があります。
上司の「気づけ」と部下の「頑張ります」です。
どちらも抽象的な言葉です。
「気づけ」と言えば指導した気分になりますが、具体的に何をどのように気づくのかを具体化しなければ、また同じ失敗をするでしょう。
「頑張ります」と言えば次に期待できる気分になりますが、具体的に何をどのように頑張るかを具体化しなければ、また同じ結果になるでしょう。
具体的に教えれば、その点についてはできるようになります。
カンのいい人であれば、応用を利かせることもあるでしょう。
そうして、具体的にできることが増えると、いわゆる「気づく」ことができるようになります。
余談ですが、よく「気づけ」とおっしゃる社長に限って、家で配偶者に「気づいてよ!」と怒られています。
それに対する社長の答えは、「気づけと言われてもわからないわ!」でした。
従業員も同じことを感じているかもしれません。