前回は、マイナスの承認を求める問題社員のお話をしました。
今回はその対応についてお話します。
対応は、従業員への接し方の基本と同じです。
つまり、相手を変えようとするのではなく、こちらの接し方を変えるのです。
マイナスの承認を求める社員の心の問題は根深いものです。
プロの専門家でなければ対応することは困難ですし、危険です。
下手をすれば、気が付いたら自分が心の病を抱えてしまった、なんてことにもなりかねません。
私たち素人にできることは、本人が変わるきっかけが作れるよう、接し方を変えることだけです。
プラスの承認を与え続ける。
マイナスの承認を引き出そうとする問題行動に付き合わない。
これだけです。
とはいえ、重症な問題社員はこの程度でどうこうできる相手で
はありません。
その場合に重要なことが「淡々と接する」です。
そうですね、でもこうしてくださいね。
わかりました、ではこの話は終わりですね。
ポイントは、相手の挑発や意見に対して、あれこれ反応しないことです。
反応をするとそこからまた挑発が始まります。
最終的にマイナスの承認を引き出すまで繰り返されるのです。
同じリングに上がったプレイヤーとして接するのではなく、審判として接するわけです。
もう試合は終了しましたと宣言することです。
これを繰り返すと、マイナスの承認を求めることをあきらめるか、もっとひどくなります。
しかし、たとえひどくなっても、審判としての立ち位置をキープしてください。
欲求が満たされないことで最終的に、マイナスの承認を求めて別の組織やグループに旅立つことになります。
コメントをお書きください