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【経営コラム第37回】接し方を変えること

   

 従業員の意識を変えようと躍起になる社長がいます。

 しかし、我々は怪しげな催眠術師ではないので、無理やり人を変えることはできません

 

 直接人を変えることはできませんが、こちらからの接し方は変えることができます

 接し方を変えた結果、従業員の社長に対する接し方が変わることがよくあります。

 

 ある無愛想な従業員がいました。

 挨拶をしても、「何だこいつは」というような目線で見ているだけです。

 

 しかし、めげずに笑顔で挨拶をし続けると、会釈をしてくれるようになり、半年後には挨拶を返してくれるようになりました。

 

 もし、最初の態度を見て挨拶をしなければどうでしょうか。

 恐らく、何も変わらなかったでしょう。

 

社長ばかりが動いて従業員に任せられないという社長がいます。

これまで自分がやった方が早いと任せてこなかったため、業務を遂行する力が育っていないのだから仕方ありません。

 

自発的に考える社員がいないという社長がいます。

これまで上意下達で従業員に言うことをきかせてきた会社であれば、従業員が指示待ち人間になるのも仕方ありません。

 

 今の社風、今の従業員はこれまで社長が会社でどのように接してきたのかを表しています。