社長と従業員は指示命令関係にありますが、同じことを伝えてもどのくらいの熱量で動いてくれるかは相手によって異なります。
人は感情の生き物です。
論理的に正しいからといって、人が動いてくれるとは限りません。
日頃からのコミュニケーションによる信頼関係が問われます。
あることを山田さんに言われれば腹が立つが、同じことを鈴木さんに言われれば素直に受け入れるということは日常茶飯事です。
人は「何が正しい」ではなく、「誰から言われるか」で動く生き物です。
命令だけでは表面上は動いてくれても、心の底から動いてはくれません。
信頼関係が無ければ伝わることも伝わりません。
そのため日頃からコミュニケーションを図り、話を聞こうと思える土壌を整備しておく必要があります。
会社が小さな時期や創業期は、技術や経験など、社長の専門能力で何とかなる部分が大半でした。
しかし、規模が大きくなり人が増えれば、専門能力より人に動いてもらう能力の方が重要になります。