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【現場から第33回】都合のいい逆転策はない

  

 今週現場で話題になったのが、何か都合のいい逆転策を追い求める方です。

 

 苦しい業績の会社に特に多いのですが、今の状況で1点や2点をコツコツ取るより、いきなりドカンと大量得点できるホームランが打てないかと躍起になっています。

 

 結論から申し上げますと、そんな都合の良い話はありませんし、大きな成果を得るにはそれ相応の準備や体制が必要なものです。

 思い付きでどうなるものではありません。

 

 しかも、こういう方に限って「やればできること」ができていません

 接客態度が悪くてお客様を怒らせてしまう、どんぶり勘定で利益が取れていない等、地味に失点を増やすようなことばかりしています

 

 5点、10点を取るありもしないプランを探すよりも、こうした失点を減らして、1点、2点と着実に点数を積み重ねていくことが大事です。

 

 こういう話をしますと、

 「でも、時間がないんです」

 とおっしゃる方がいます。

 

 しかし、そうした会社から話を聞いてみると、5年も10年もこのような騒動を繰り広げています

 そうしている間に、「やればできること」をしなかったことによる失点が増えています。

 

 一度、都合のいい逆転策を探すのを止めて、足元を見直してみてはいかがでしょうか。