
中小企業では、社長がエースで四番というような会社をよく見かけます。
会社のことを一番に考え、様々な役割をこなし。誰よりも精力的に動く。
そんな社長から見れば、頼りなくやる気も感じられない従業員が多い。
そう見えるのはある種仕方がないことです。
「あかんあかんと言っていたら誰もいなくなる」
お客様との打ち合わせの中で出てきた社長の言葉です。
能力を見て「彼はあかん」
やる気が感じられないので「彼女はあかん」
こんな風にダメなところが先立てば、頼める相手がいなくなります。
そして、「自分がやる」と短気を起こしていれば、自分が年をとって動けなくなったときに気が付きます。
任せられる人がいないと。
別の社長は言いました。
「(任せたときは)腹が立って腹が立ってしかたがなかった」
人に何かを任せるというのは、とても忍耐がいることです。
少なくとも半年。普通は年単位で見守らなければ人の成長はありません。
月や日単位で、「育たない」、「成果が出ない」と言っていれば十年経っても上手くいきません。