外部環境の変化は会社にとって大きな影響を与えます。
しかし、「○○のせいで・・・」というのは思考を停止させてしまいます。
与えられた状況下で何とかしていかなければ、潰れてしまうだけです。
加えて、「○○のせいで・・・」と言っているが、あまり関係ないことまで外部環境のせいにすることがあります。
ある会社では、今回のコロナウイルスの影響により売上高が半減してしまいました。
社長は「コロナウイルスのせいで大ダメージを受けました」とおっしゃいます。
そこで、取引先毎に売上高がどのような影響を受けたのか移動年計(中長期的な傾向を見る手法)で確認してみました。
すると、ある大口のお客様は昨年の10月から低下傾向に転じていることが分かりました。
コロナウイルスにより加速したわけでもなく、なだらかに低下していたのです。
これは社長のイメージとは異なりました。
てっきりコロナのせいで低下していたと思っていたが、前から下がっていたのです。
そう思えばと、顧客対応の面や不良品等のトラブルと、思い当たることはいくつもあります。
安易に何かのせいにすれば、こちらの不手際も見失ってしまいます。
その原因が本当にそこにあるのかを考えてみて下さい。