テストマーケティングを行う相手を決める際に、大事なことがあります。
それは、具体的な相手を考えてからそれを抽象化することです。
お客様の属性を考えるときにやりがちなことが、漠然とし過ぎていることです。
30代男性とか○○市に住む専業主婦とかです。
30代男性にも色々なお客様像があります。
このような設定をすると、そもそもその商品やサービスに全く興味がない方ばかりが集まり、有意な意見が出ない可能性があります。
ただ、いきなりお客様の属性を考えてみましょうと言われると、普段から取り組んでいる方以外は、なかなか考えが至らないものです。
そのため、まずは具体的な固有名詞を浮かべて、その方はどんな方かと抽象化する方法がお勧めです。
新しく展開する商品やサービスを買ってくれそうな人、買ってくれたら嬉しい人を具体的に思い浮かべてください。
具体的にとは、名前まで特定することです。
既存のお客様や知人友人等、具体的な山田太郎さん、鈴木商事㈱というところまで特定します。
そうして、具体的な固有名詞をリストアップした後に、山田太郎さんはどんな人かと考えていきます。
山田太郎さんは30代半ばで、妻と小学3年生の男の子がいて、地元の信用金庫に勤めていて、趣味はトライアスロンで・・・と、具体的な人や会社のことは具体的に属性を考えることが出来ます。
リストアップした方の属性を考えていくことで、共通点やもっとこういう人の方がいいのではないか等、抽象的な属性を考えることができます。