新規事業を考える際に、今の延長上ではなく全く新しいことを行うという選択肢もあります。
しかし、この選択肢はリスクが高いので安易に選択してほしくありません。
とくに、既存事業の状況が良くない会社は要注意です。
新しいことは楽しいです。
できなかったことができるようになる楽しみがあります。
分からないことが多いので、可能性が無限にあるような気がします。
既存事業は辛いです。
日々の繰り返しですので、目に見えて何かが変わったという楽しみはありません。
知っていることが多いので、可能性が全くないような気がします。
「既存事業は儲からないので新しい事業を立ち上げようと思います」という相談をいただくことがあります。
そのような社長は「隣の芝は青く見える」状態に陥っている可能性が高いです。
どのような業界にも競争があり、各社がしのぎを削っています。
一見、楽に見えるような業界にも表からは分からない辛さがあるはずです。
そして、誤解を恐れずに申し上げれば、勝手を知った既存事業で勝てない会社が、よく知らない新規事業でどうやって勝つのでしょうか。
新規事業が、既存事業の辛さから目を背ける口実になっていないかを考えてみて下さい。