
PDCAサイクルは、D実行の後に、C検証とA改善を行います。この検証と改善というものを繰り返していくことが重要です。
物事はそう簡単に成功するものではありません。失敗することも多々あります。
振り返って改善していく習慣が必要です。
ローマでは敗北を喫したときに以下のような対応をしました。
①敗軍の将は罰せられない
自分に与えられた任務を果たせなかったということは、ローマ人にとっては恥でした。
名誉心を重んじるローマ人にとって、恥に苦悩するという罰を受けている以上、解任したり罪に問うたりする必要はありませんでした。
失敗した責任者には、挽回しようというモチベーションと、失敗の経験を次に活かすことが期待されていました。
②新戦術の導入
ローマは、敗北から学び改良を行うのが当たり前でした。敵のやり方でも良いものはマネをしていきます。
③それまで進めてきた戦略の有効性を自覚して継続する
一方で、何でも変えるというものではありません。良いものは継続していくことも大事です。失敗したからと言ってコロコロ変えていては、良いものも定着しません。
こうして改善を繰り返す中で、ローマは巨大になっていきました。
(参考図書) 持ち運びしやすい文庫版がお勧めです。
(Amazonリンク)
・ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫) 塩野七生著