
分析の後には、今後どのようにしていくか方向性や具体策を検討します。
この検討する際には優先順位があります。
会社を良くしていくために、まず考えることは「できるのにやっていないこと」です。
自分達でできるし、やった方が良いのにやっていない。
どこの会社にもそうしたものがあります。
しかし、こうした「できるのにやっていないこと」に対する社長のウケはよくありません。
はっきりいって、やることは地味だし、すぐに劇的な効果が期待できるようなものではありません。
「うちみたいなダメな会社は早く結果を求めてしまうし、そういう期待をしてしまう。」
あるお客様が言われた言葉です。
早く効果を上げられるような方法はないのかと、何年も同じことを言っている社長が大勢います。
その多くが目の前の「できるのにやっていないこと」を軽視し、夢物語のような話や自社の実力では難しい試みにチャレンジして上手くいきません。
そこに力を注いだ半分の時間でも、「できるのにやっていないこと」に費やしていれば、業績に変化があったことでしょう。
先ほどのお客様は当時を振り返り、「ろくに練習もしてないのに何とかホームランを打てないかと気に病んでいたという感じ。」と言います。
目の前の小さなことを軽視せず、一つ一つ片づけていくことが大事です。
ろくに練習もしていないのに、一発逆転のスーパープレイはできません。