· 

【経営コラム第20回】季節変動を知る方法

 移動年計は中長期の傾向を示すグラフでしたが、季節変動も重要な情報です。
 
 一般的には売れる時期の方が売りやすいですし、売れない時期は頑張っても効果が薄おいものです。真夏にストーブを勧められても、なかなか買おうという気にはなれないでしょう。
 季節変動は作戦を立てる際に、いつの時期に準備をして、いつの時期に実行するのがいいのか参考になります。
 季節変動は、月別の売上高をグラフにして並べるだけで把握できます。
 ただし、年によってはイレギュラーがありますので、3年~5年位は並べた方が良いでしょう。
 例を見てみましょう。
 このグラフからは、5月や8月、1月が繁忙期で6月、9月が閑散期であることが分かります。
 繁忙期に準備をするのは難しいから4月に準備をしようとか、11月をもうすこし伸ばせないかとか、色々と議論をすることができます。
 一般的に、繁忙期はお客様のニーズが高まっているので売りやすいのですが、当社のキャパシティが問題になることが多いです。
 閑散期は当社のキャパシティには問題ありませんが、お客様のニーズが低く売りにくいことが多いです。
 そのため、繁忙期に売上を伸ばすにはキャパシティ面の対策が、閑散期には時期に応じた商品展開への対策がテーマになります。