目標はまず、「こうなりたい」を設定してから、具体策を検討していきます。
順番を逆にすると、今までの延長線上になってしまい必要以上に保守的になるからです。
経営は単年だけを見ていても仕方がありません。
物事には年単位で準備をしなければならないことがあります。
そのため、複数年先を見ながら今やることを考えていく必要があります。
目安としては5年後の目標から考えて、4年後、3年後と考えていくといいでしょう。
目標はある程度高い理想でないと意味がありません。
今の延長で何となく達成できるものではなく、プラスアルファを考えなければならない理想がベターです。
5年後が決まったら、4年後を考えましょう。「5年後こうなるには4年後にこうなっていないといけない」と考えてください。
同様に3年後、2年後、1年後と考えます。最後に今とのギャップを考えます。
恐らくどこかの段階で、相当ハードルが高くなる計画になっていると思います。
ここからが苦しみどころです。
2年間は大きな伸びは無理でもその間に準備をして3年目でぐっと立ち上げるとか、準備期間に情報収集を行ってまだ見ぬ新製品を開発するとか。何とか折り合いをつけていきます。
何を考えてもいいのですが、最初にやってはいけないのが、5年後の理想を下げることです。
ここを安易に下げてしまっては知恵が出ません。
考えぬいた挙句に「どうしても」と変更を加えてください。くれぐれも現状維持でもできるレベルの目標では意味がありません。