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【経営コラム第8回】主語を自分にする

 

 社長のもう一つ重要なポイントとして、「主語を自分にする」ことがあります。

 主語を自分にすることで問題意識を持ち、どうやって改善していくかと考える発想が大事です。

 

 つい言ってしまうのが、主語が他人の言葉です。

 「従業員が育っていないから上手くいかない」

 「人通りが少ないから商品が売れない」

 

 いずれも上手くいかないことを他人のせいにしています。

 もちろん、自分以外の外部に100%原因がないことなどありえません。

 

しかし、上手くいかないことを他人のせいにして何が変わるのでしょうか。

 こうした言い訳をしている方は、何年も何十年も同じ言い訳をしていることがあります。

 

 主語を自分にすると次のようになります。

 「私は、従業員を育ててこなかったから上手くいかない」

 「私は、人通りが少ない店舗では商品を売る力がない」

 

 ここから、今はそうかもしれないが、どうやって育てていくのか、人通りの少ない店舗でもできる作戦はないかと前向きに考えていくわけです。

 世の中には、従業員をきちんと育成できている社長がいます。人通りが少ない店舗でも売上を上げている社長もいます。

 

 誰が悪いというよりも、どうすればそうなれるのかを考えた方が健全でしょう。

 

 しかし、ときには愚痴りたい気持ちもよく分かります。

そのときは、信頼できる家族や仲間に「ちょっと愚痴を聞いて」とお願いすると良いでしょう。

社長も人間です。吐き出す時間も必要です。